マイラージョのゆうかです。前回はシャンゼリゼでルイ・ヴィトン美術館に向かうシャトルバスを探して、予約がなかったため断念したところまででした。本当に残念です。
気力と時間があったらタクシーでとりあえず現地に行ってみるなどしていたと思います。ただ、朝パリに着いてからエビアンとパニーノしか口にしておらず、モンマントルのほぼ登山とも言える中で休憩をしていなかったので、身体的な疲労の蓄積が気力も弱らせてきている状態でした。
私には休憩と食事が必要でした。ただ、夜にムーラン・ルージュに行く予定だったのであまりゆっくりしている時間もありません。色々考えた結果、カフェを探すより、今いる場所に一番近い凱旋門に先に行くことにしました。
<目次>
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気力を振り絞り凱旋門を上ります!
もう体力はないので、気力だけで凱旋門に上ることにしました。今振り返ると、このあたりで、何にも負けない根性と体力が付いたような気がします。日本だったら弱音を吐いて上りませんでした。10年前に上ったことありますしね。
凱旋門、上るの結構疲れるんですよね。10年前にも来て分かっていたけど、それでもやっぱり階段を上って頂上からあの景色を見たかったんです。
「ここが私のアナザースカイ」なのです。
凱旋門を上る方法
凱旋門って見えているのに通りを渡る手段が見えなくて足元まで行く方法・上り方が分かりにくいんです。ちゃんとガイドブックにも書いてあるんですが、行ったら分かるだろうと思うし、行ってみて目の前にあるから行けるだろうと思うのに、近くへの行き方が分かりにくいので要注意。
凱旋門に上るには地下通路を使います。シャンゼリゼだとここ↓
メトロでも出口によりますが、案内板が出ています。
↓丁寧に凱旋門マークが付いています。Arc de Triompheが凱旋門です。
エッフェル塔とかモンマルトルとかは英語やフランス語で書かれても、なんとなく字面でわかりますが、「凱旋門」は横文字じゃないので、フランス語や英語でどういう単語になるかを知らないと案内板を見逃してしまいます。
実際、日本人の観光客に尋ねられました。
地下通路にチケットカウンターがあって、そこでチケットを買って入場します。階段を上がると凱旋門の足元にでます。
空港並みのセキュリティは待ち時間に要注意
さらに中に入るための入り口をくぐりますが、少し前にシャンゼリゼでテロがあったせいか、空港並みのセキュリティチェックがありました。荷物はX線を通します。金属探知機をくぐってボディチェックまであります。あまり大荷物で行かないようにしましょう。
私の行ったときはそこまででもなかったですが、混む時間はすごい待ち時間が出そうでした。
エレベーターはあるけど階段が一般的
さて、凱旋門を上ります。ガイドブックには「エレベーターか階段で上る」みたいなことを書いているんですが、エレベーターは高齢者や障害者専用になっているようで、一般人は使える雰囲気がありませんでした。行かれる方はエレベーターに乗れると思わず階段を上る覚悟を。
ちなみに284段だそうです。サクレ・クール寺院の塔は300段。サクレ・クール寺院を経験した私には敵ではないですね(強がり)。
上を見上げたら美しい螺旋が見えました。でもただの階段です。美しいなんて感慨深くなるような余裕は私にはありません。
サクレ・クール寺院と違うのは、ちゃんと階段が金属で補強してあってまっすぐなこと。手すりもあること。すれ違えるくらいの広さはあること。これだけでもだいぶ疲労感は違います。
そんな思いを巡らせながらたどり着いた頂上の風景。モンマルトルとはまた違って、今度はパリの中心地にいるという実感が湧いてきます。
なんてったって、凱旋門を中心に通りが放射線状に広がっているので「パリを独り占め!」な気分になります。
ブレブレですが、凱旋門を中心に放射線状に広がる通りを動画に収めました。(風の音がうるさいです)
ここは夜に来てもキレイです。タイミングが良ければエッフェル塔のシャンパンタワーも見れます。
さっきまでいたモンマルトルの丘も見渡せます。 (風の音がうるさいです)
ここが私のアナザースカイ
10年前に来たのは、パリに着いて1日目の夜。友達2人とパリを歩いていたらいつの間にか暗くなったころでした。ちょうど自分にいろんなことがあったころで、まだ若くて希望も夢もありながらも不安でいっぱいで、将来に対して悲観的になっていたころでもありました。
そんな中訪れたパリ。凱旋門をハァハァ言いながら上って、ようやくたどり着いたときに現れたのは、眼下に広がった美しいパリの夜景。しかもちょうど上り切ったときに、エッフェル塔がシャンパンフラッシュし始めました。
なんだかパリが私を祝福してくれているようで、まだまだ見ていないこと、楽しいことがいっぱいあるから、小さな世界で不安にならなくてもいいよと言ってくれているように思えたので、今でも鮮明に覚えています。
そのとき、将来どうなるか分からないけど、またお金を貯めて来ようと思ったのでした。そこからの今回のパリ訪問です。
今回は本当に安いチケットが取れたのと、SFC修行と偶然が重なった末のパリ旅行でしたが、10年前に描いていなかった私が、10年前に立っていた場所に立っていました。
改めて自分が歩いてきた道のりを再発見し、あの頃抱いていた不安がすごくちっぽけだったこと、人生は早いようで長いこと、いろいろ思いを巡らせることができました。そう思わせてくれる不思議な街なんですよね。パリって。
またパリに来よう、と誓い、再び螺旋階段を降り始めました。
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凱旋門の資料展示
凱旋門の階段の途中のフロアに資料展示あるので時間があれば見るのも面白いと思います。基本はフランス語か英語で説明が書かれています。
日本語のパンフレットも置いていました。
ちょっと興味深かったのはおそらくフランス軍の歴代の制服の展示。10年前はなかったような気がします。さすが、オシャレな制服が多いんですよねぇ。
こういう資料室もじっくり見るタイプの方は、少しだけ時間に余裕も持っていた方が良いかもしれないですね。
個人的に面白かったのは、ちょうど凱旋門の股の部分にある隠し(?)カメラからの映像を、資料フロアの液晶でリアルタイムに見ることができること。上らずに下で待っている同行者を眺める、なんてこともできます。
カメラがあるの分かりますか?
↓ここです。
凱旋門は近くから見ても彫刻がすごく凝っていますし、それぞれが勝利の歴史を刻んでいるので勉強してからじっくり見るのも楽しいですよ。
モンマルトルと凱旋門に行った結果
カバンに入れていたので正確ではありませんが、活動量がすごいことになりました。この日は歩きましたし上りました。距離も10キロ超えていますが、51階分て…日本では絶対上りません。この距離。パリのパワーですね。
かなり鍛えられるきっかけになったなぁと今でも思います。この後も弾丸修行に出るのですが、毎週歩き回っていたので体力がつき、少し息が上がっていたいつもの階段が楽になったように感じます。
まとめ
他の観光地と違い、横文字じゃない「凱旋門」はうっかりすると表記を見逃すので「Arc de Triomphe」が凱旋門だということを覚えて行きましょう。近いのに近くに行けないということがなくなります。
凱旋門は階段を上るし疲れるけどモンマルトルのサクレ・クール寺院ほどじゃありません。上った後、パリを一望できるのは、モンマルトルとはまた違う感慨深さがあるので疲れていても上るのをオススメします。
さて、ここから休憩するべくシャンゼリゼを歩きます。
つづく。
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